用語集

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四季風子本編に関する名称や用語をまとめています
世界観のページと説明が重複する他本編に関するネタバレ要素がございます

四季風子

当サイトのタイトルでもあり、6人の登場人物達が所属しているチームの名前を指す。

かつて豊雲原で起こった戦争「精獣戦争」の終結を期に、出来てしまった精霊族と獣人族の溝の架け橋の象徴として「豊雲野神」が生き残った獣人族の各族から1人、重複しないように七人を選出し【春風】【夏雲】【秋雨】【冬空】【天地】【虚空】【裏季】の七つの異名を与えたのが始まり。

新たな時代の始まり等の節目に選出され、豊雲野神の力の一端と三つの道具を与えられる代わりに御子(巫覡)として仕える役を与えられる。

登場人物達の代で10代目の四季風子達であり

【春風風子】の東風吹桜羅(こちぶきおうら) 
【夏雲風子】の牛頭鬼地雩(ごずきじお)
【秋雨風子】の月見草楓兎(つきみぐさふうと)
【冬空風子】の雪月花玻璃(せつげつかはり)
【天地風子】の虎目石琥珀(とらめいしこはく)
【虚空風子】の常現世逢魔(とこうつしよおうま) 

彼ら6人がこの物語のメインの登場人物である。 

季力

豊雲野神から四季風子達与えられる神通力で、四季風子達の力の根源でもある。

四季の風の力であり、「春」「夏」「秋」「冬」「土」「空」「影」の七つの季力が存在し、四季と対応する五行の属性を操ることが出来る。

七支刀・七津星

豊雲野神から季力と共に与えられる三っの道具である剣・玉・鏡の内の一つである剣の事で、日本神話に出てくる刀の名を冠した七支刀の事。名称通り七本存在し

風星・生大刀(かぜぼし・いくたち)
雷星・布都魂(いかぼし・ふつみたま)
金星・津牟刈(かねぼし・つむかり)
水星・羽々斬(みなぼし・はばきり)
土星・天羽張(つちぼし・あめのはばり)
天星・八束剣(あめぼし・やつかのつるぎ)
影星・神戸剣(かげぼし・かむどのつるぎ) の七本がある。

それぞれに、特殊な能力を有している。

豊雲原

四季風子の舞台となる世界の名前。日本神話に実在する神でもある神龍「豊雲原神」に寄って作られた。現実世界の裏に存在する四季の風が生まれる場所。

日本の北陸と中部地方を合わせた竜の顔の様な形をしており寒冷地、火山地隊、湿地帯など険しい地域もありその地域独自の文化もあるが、基本的には湿潤で温暖な気候の自然豊かな四季の移り変わりのある世界である。

人間は存在せず、干支に擬えた11の獣人族と、精霊族を中心に神獣や幻獣、霊獣、妖怪、動物と言った様々な生物が暮らしている。

獣人族のバックにはその獣人族に対応した神獣がいて、その神獣から授かった獣人族独自の力「魂(みたま)」がある他、家々で八百万神を奉ることで得られる能力もある

精霊族には「産霊(むすひ)」という力があり、これによって大地に恵みを与える。この精霊族から力を与えられている獣を霊獣と言い、この霊獣が各地に存在する、精霊族の聖域である山や森(「産土(うぶすな)」という)の主を勤めている。

精霊族や霊獣の領域を侵す事を「天津罪」といい、両者はこれに対し戒めと言う形で災いを与えることを「国津罪」と言う

獣人族(干支族)

前記の通り、豊雲原に住む10種の干支の動物の姿をした種族。ただ、それだけしかいない訳ではなく、生物上同じ科である動物(例えば戌なら、狼や熊、狐、狸)も存在している

子族 ネズミの種族。火山地帯に住み、地下に都市を作って暮らす。小さいが高度な鍛治・鋳造技術を持つ。過酷な環境に適応するため岩や鉱物を食べてそこから栄養を取る特殊な体を持ち、暗い場所でも生活できるように体にクリスタルの様な発光機関がある
丑族 半分鬼の血を引く牛の種族。その鬼の力を活かした独自の武芸と屈強な体を持つ反面、自然を愛でる繊細な心も併せ持つため、文武共に両分野で優れた逸材を排出して来た。
寅族 虎の種族。勇敢で冒険好き。そのため星から時や方角を読む事に優れる。目の中に本来の虹彩とは別に複数の虹彩を持つ。
卯族 悪戯好きな兎の種族。食に対する好奇心・探求心が強く、知識も豊富。味覚や嗅覚が鋭い。新たな食や味を求めて豊雲原中を旅する者、各地で修行に励む者など食に関しては熱心なためあらゆる場所で見かける。
巳族 蛇の種族。雪に閉ざされた地域に住み、最も閉鎖的。手がないため首に手の代わりとなる帯を巻いている
午族 翼を持つ馬の種族。高山地帯に住み、弓の扱いに長ける。干支族の中でも族内の規律や戒律に厳しい厳格な性質を持つ。
未族 羊の種族。寒冷地に住み、上質な服を作る縫製技術を持つ。厳しい環境に住む分気質は暖かい。
酉族 鳥の種族。決まった定住地や領土を持たず、遊牧や狩猟採集を行いながら豊雲原中を旅してまわる放浪の民。また、楽器と歌が上手く、行く先々で興行を行い路銀や物資を貰うこともある。
戌族 のどかな平原地帯に住む戌族の種族。植物を操り、良質な薬を作ることが出来きる。
亥族 森林地帯に住む猪の種族。建築技術に優れ、土を踏むだけでその周囲の土地の性質を理解することが出来る

葉木国山

豊雲原の中央に聳え立つ巨大な円錐形の山であり豊雲野神が鎮座する神奈備。頂上は台地になっておりいわゆるテーブルマウンテンである。豊雲野神が住む宮殿ー四季風神宮があり、豊雲野神の分身たる第11番目の獣人族の辰族のすむ街も存在する。

葉木国山からは、樹木の根の様に伸びる山脈「八矛山脈」が伸び、その様子が切り株のようなので、獣人族からは「切株山」と呼ばれて親しまれると同時に、霊山として信仰と畏怖の対象となってる

またその周りには、葉木国山を囲むように五十原樹海が広がっていて、その中央であり最深部である「根之堅州」には、豊雲野神の眷属である木の霊王ー大屋毘古が住んでいる

精獣戦争

詳しい内容は、世界観を参照。

獣人族の精霊族に対する慢心が引き金となって起こり、豊雲原全土が戦場となって獣人族と精霊族が争った戦争。

結末は、豊国原中の自然と天地を支配した精霊族によって獣人族は葉木国山と五十原樹海に追い詰められていき、最後は獣人族に味方した豊雲野神が精霊族の霊王を吸収して精霊族の長となって精霊族を纏めたうえで、未だ豊雲原中で争う獣人族と精霊族を豊雲野神が「大物忌」という神罰によって直接手を下した事で終わる。

その後、豊雲原の復興と同時に、大きな溝が出来てしまった両族の架け橋の象徴となる「風子」の役が制定、本編に繋がっていくが、この戦争の裏には獣人族と精霊族の関係を逆手にとって、内部崩壊を誘発し「国覆し」を目論むイザナミの暗躍があった。

国覆し

国覆し(クニがえし)。黄泉の国の神であるイザナミが起こす災厄。
この創作においてイザナミは、あらゆる生物に干渉し、自身の配下の悪鬼や鬼女の核や因子を植え付けることで手駒として操ることが出来る。

そして、その鑑賞した人間たちの心と、干支族と精霊族の関係に漬け込んで起きたのが「精獣戦争」である。

精獣戦争終結後は、戦争の中でその名を轟かせた「八十風壺中」に目を付け、今のトップの母親に干渉して、胎児の時から核を植えつけて生まれながらの手駒としており、豊雲原の裏で暗躍する「八十風壺中」を裏で操り豊雲原全土にで事件や異変を起こす。

ある意味四季風子達における事実上の黒幕にして、ラスボスなのだが、あくまで四季風子達の敵は、その事件や異変を実行して起こしている「八十風壺中」である。

八十風壺中

今作で、四季風子達が敵対している、豊雲原の各地で暗躍し異変を起こしている全ての元凶である組織。そのトップと幹部達は「八卦戌」と呼ばれ、その内、6つある各部の長も務める幹部達は「六爪」と呼ばれ、六道の名を冠した力を操る。

良質な薬を作り出すことが出来る戌族の豪族で、族長でもある八十風氏が営む巨大薬問屋である。もとは、もともとは戌族の中で名の知られた薬屋だったが、精獣戦争の中で薬を各地に供給して貢献。戌族の薬の効果を豊雲原全土に知らしめ、各干支族からの信頼を経て豪商へと上り詰めた。しかし、その信頼と各干支族への影響に目を付けたイザナミによって、今のトップの前の代から操り人形となっている。

表向きは、効能のいい薬を安価で販売したり、慈善事業なども行っている世界的な薬問屋で全土に支部を持つ。が、その正体は創作世界の裏で暗躍する死の商人である。その認知度、そして信頼と影響を武器に各干支族のトップ達とも関係を持つ。

その真の目的は「神の時代を終われせ人の時代を創ること」その意思は彼らの社章にも表れていて、「天と地を表す模様が逆になった八卦模様」となっている。また、社名の「八十風壺中」という名前も「壺中の天地」からきており、「全ての天地は(我々の)薬壺の中」という意味がある。

現実世界に存在する麻薬のような危険な代物や、各地で起きる異変や事件の関与等で、不満や不信の声も上がるが、前述の圧倒的なネームバリューを武器に、各干支族のトップ達の癒着・賄賂等などもあって反感の声は直ぐもみ消され、不都合な危険因子は各部に配属されている部隊によって直ちに処分されるため誰も逆らえないという状況。